構成員数の変遷

 都道府県の各公安委員会から「指定暴力団」と指定されたヤクザ組織の構成員数は、年々変遷しています。警察庁発表資料「暴力団情勢」の2004年時と2014年時の構成員数を比較しました。11年間に20のヤクザ組織の構成員数の増減率を確認してみます。

【住吉会】(2004年:約6,600人)→(2014年:約3,400人) 
[増減数]3,200人減 [増減率]48%減

【稲川会】(2004年:約5,000人) →(2014年:約2,900人)
[増減数]2,100人減 [増減率]42%減

【松葉会】(2004年:約1,400人) →(2014年:約820人)
[増減数]約580人減 [増減率]41%減

【極東会】(2004年:約1,500人) →(2014年:約800人)
[増減数]約700人減 [増減率]47%減

【双愛会】(2004年:約320人) →(2014年:約190人)
[増減数]約130人減 [増減率]41%減

【会津小鉄会】(2004年:約810人) →(2014年:約160人)
[増減数]約650人減 [増減率]80%減

【酒梅組】(2004年:約210人) →(2014年:約40 人)
[増減数]約170人減 [増減率]81%減

【東組】(2004年:約170人) →(2014年:約150人)
[増減数]約20人減 [増減率]12%減

【山口組】(2004年:約20,000人) →(2014年:約10,300人)
[増減数]約9,700人減 [増減率]49%減
*2004年、2014年時の山口組構成員数には、現在の神戸山口組の勢力も含まれます。2015年山口組から、神戸山口組の勢力が脱退しました(*1)

【親和会】(2004年:約70人) →(2014年:約50人)
[増減数]約20人減 [増減率]29%減

【浅野組】(2004年:約140人) →(2014年:約100人)
[増減数]約40人減 [増減率]29%減

【俠道会】(2004年:約190人) →(2014年:約120人)
[増減数]約70人減 [増減率]37%減

【共政会】(2004年:約300人) →(2014年:約190人)
[増減数]約110人減 [増減率]37%減

【合田一家】(2004年:約200人) →(2014年:約90人)
[増減数]約110人減 [増減率]55%減

【工藤會】(2004年:約620人) →(2014年:約520人)
[増減数]約100人減 [増減率]16%減

【福博会】(2004年:約330人) →(2014年:約180人)
[増減数]約150人減 [増減率]45%減

【太州会】(2004年:約140人) →(2014年:約140人)
[増減数]0 [増減率]0%

【道仁会】(2004年:約910人) →(2014年:約570人)
[増減数]約340人減 [増減率]37%減
*2004年時の道仁会構成員数には、現在の浪川会の勢力も含まれます。2006年道仁会から、浪川会勢力が脱退しました(*1)

【小桜一家】(2004年:約110人) →(2014年:約70人)
[増減数]約40人減 [増減率]約36%減

【旭琉会】(2004年:約590人) →(2014年:約470人)
[増減数]約120人減 [増減率]約20%減
*2004年時の旭琉会の構成員数は、当時の「旭琉会 約240人」と「沖縄旭琉会 約350人」の合計人数である約590人としました。2011年旭琉会と沖縄旭琉会は合併し、新団体・旭琉会が結成されました(*1)
(*2)(*3)

 2004年から2014年までの11年間、構成員数の増加を示した組織はありませんでした。現状維持の太州会を除いて、残り19団体で構成員数は減少しています。減少幅も大きく、80%台の減少幅を示した組織が2、50%台の減少幅を示した組織が1、40%台の減少幅を示した組織が7、30%台の減少幅を示した組織が4と、30%台以上の減少幅を示した組織は20団体中14団体ありました。「減少率が低い組織ベスト5」と「減少率が高い組織ベスト5」は以下の通りです。

[減少率が低い組織ベスト5]
1位:太州会 0%
2位:東組 12%減
3位:工藤會 16%減
4位:旭琉会 20%減
5位:浅野組、親和会 29%減

 1~5位の共通点として、1000人未満(構成員数)の組織規模で、主な活動地域を西日本としていることが挙げられます。1~4位の共通点として、山口組と親戚関係を持っていないことが挙げられます。一方、5位の2団体(浅野組、親和会)は山口組と親戚関係を持っています。1~4位の4団体の「構成員数の減少幅の低さ」と「山口組との非親戚関係」の間には何らかの関係があるかもしれません。太州会の構成員数の現状維持に関してですが、一貫して構成員数が同数であった訳ではありません。2004年以降、太州会の構成員数は増加していき、2008年と2009年には太州会の構成員数は約190人を示しました(*4) (*5)。しかしその後、太州会の構成員数は減少、2014年には約140人になったのです。太州会構成員数の2009年と2014年の増減率は36%減となります。

[減少率が高い組織ベスト5]
1位:酒梅組 81%減
2位:会津小鉄会 80%減
3位:合田一家 55%減
4位:山口組 49%減
5位:住吉会 48%減

 1~3位の共通点として、1000人未満(構成員数)の組織規模で、主な活動地域を西日本とし、山口組と親戚関係を持っていること(2004~2014年)が挙げられます。酒梅組と会津小鉄会の80%台の減少幅は突出しています。2団体とも、2015年8月末の山口組分裂後、山口組との親戚関係を解消、脱退した神戸山口組を支持しています(*1)。2団体の「大幅な構成員数減少」と「山口組との親戚関係解消」の間には何らかの関係があるかもしれません。

<引用・参考文献>
*1 『実話時代』2016年9月号
*2警察庁「平成16年の暴力団情勢」
*3警察庁「平成26年の暴力団情勢」
*4警察庁「平成20年の暴力団情勢」
*5警察庁「平成21年の暴力団情勢」
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