ノルウェー漁業を見習いたい

 漁業という産業が利潤を得る仕組みは単純です。水産資源をそのまま捕獲し、市場に流せば済みます。現在では希少な狩猟採集型のビジネスモデルです。工業資源の石油・鉄鉱石の場合、資源獲得に至るまで、調査・開発の金・時間が莫大に掛かります。農業資源の土・水の場合、資源保全の必要があります。一方、漁業の水産資源はこれまで、人間側がアクセスしやすく、加えて保全する必要がない、人間側にとって有難い資源でした。背景には、水産資源の繁殖力の高さに比べて、漁獲技術が劣っていたことがあります。木製の手漕ぎ船で海に行き、ベテラン漁師の経験に基づき魚群に接近し、天然繊維の漁網や竿で漁獲している段階では、水産資源の減少に至りませんでした。
*今回は記事を作成するにあたり、毎日新聞2014年10月21日朝刊「地球ING 進行形の現場から 第9回[ノルウェー管理魚業]」、農林水産省サイトの情報を参照させて頂きました。

 20世紀に入ると科学の発展が漁業産業にも及んできます。漁船は電力で動き大型化・高速化します。魚群探知機が発明され、正確に魚群を発見できるようになります。漁網は化学繊維から作られ、頑丈になりました。高度化した漁業は大量の魚の捕獲を可能にしました。漁獲技術力が水産資源の繁殖力を超える事態になったのです。並行して20世紀には、大衆消費文化と人口増大の動きが強まりました。需要の増大に応じられる漁獲技術を持った漁業産業は自ずと乱獲に突き進みます。その結果、20世紀後半から現在まで、水産資源の減少・枯渇という事態に直面してしまいました。漁業産業側にとっても、漁獲量の減少を意味し、収入減に陥る事態です。

 日本の漁業総生産額・総生産量が20世紀からの日本漁業の変化を物語っています。約3千億円(1960年)→約9千億円(1970年)→約2兆7千億円(1980年)→約2兆7千億円(1990年)→約1兆8千億円(2000年)→約1兆4千億円(2012年)と日本の漁業総生産額は推移しています(農林水産省のサイトより参照)。また総生産量は、約1千1百万トン(1980年)→約1千1百万トン(1990年)→約6百万トン(2000年)→約4百万トン(2012年)と推移しています(農林水産省のサイトより参照)。消費社会の進展と比例するように、1990年まで漁業規模が拡大していきます。しかし1990年代前半から現在まで漁業規模は縮小していきました。

 漁業規模が縮小している現象は、水産資源の減少・枯渇の要因だけで求めることはできません。世界各国が200海里体制を敷いたことによる、日本遠洋漁業における漁場縮小も要因の1つとして挙げられます。沿岸から200海里(約370km)の海域に存在する資源をその沿岸国が保有するという決まりに従うのが200海里体制です。200海里体制を各国が導入する以前は、日本は世界中の海に行き、魚を自由に獲ることができました。日本漁業の前途は明るくありません。

 この現象は日本以外の国々にも見られます。しかし北欧のノルウェーは1960年~1980年代に乱獲の影響で水産資源減少に陥った後、画期的な仕組みを導入し、現在は世界の中で注目を浴びる漁業大国になっています。まず水産資源減少を防ぐ為に漁獲量制限を行いました。水産資源の正常な繁殖力を阻害しない程度で漁獲すれば、水産資源は減少しません。漁獲量制限することで、漁業は持続可能な産業となります。ノルウェーの場合、漁船毎に漁獲量を割り当てました。漁業者側からすれば、漁獲する量に上限を設けられた為、「沢山魚を獲って沢山売る」という儲けの仕組みから脱却する必要に迫られます。

 魚は「一匹のサイズ」の違いによって価格が変化するという商品特性を持っています。例えば、200キロを超えるマグロには数千万円の価格が付きますが、マグロの小魚には価格が付きません。マグロは大きな体になってこそ初めて、価値が付与される商品なのです。漁船毎に漁獲量を割り当てられたノルウェーの漁業者は、小魚を沢山獲るのではなく、市場価値の高い大きいサイズの魚を少し獲る方法に改めていきました。結果的に、ノルウェーの漁業者の収入は上がり、現在ノルウェーの漁業者の年収は約600~1000万円になります。ノルウェーの漁法は、狩猟採集の色合いより、「大きな実を育てる」という農業の色合いが濃くなっています。また割当漁獲枠を、他の漁業者に売買、賃借することができます。各漁業者の事情に応じた漁を行えます。

 日本も一部の魚種で漁獲量制限を実施しています。しかしノルウェーと異なり、漁船毎に漁獲量制限が課されず、漁業者全体における漁獲量制限です。「オリンピック方式」と呼ばれ、「早く魚を獲る」という動機を誘発させ、漁業者間の漁獲競争を引き起す事態になっています。どの漁業者も市場価値の高い大きなサイズの魚ではなく、市場価値の低い小魚を得ざるをえなくなっています。ノルウェーとは対照的に、日本の漁法は狩猟採集の色合いが濃いと言えます。漁獲量制限の実施は、日本の水産資源の減少・枯渇の防止に寄与しています。さらなる漁業産業の発展を考えれば、ノルウェーの漁船別漁獲割当の方法に移行することが望まれます。
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炭酸が入ったお酒は酔いやすいぞ

 昨日は10年ぶりに、古い友人に会い、食事と酒を共にしました。ただ10年という長い期間が空いたのですが、それほど時間の長さを感じることはなかったですね。沢山の話もできました。おそらく、感じる時間が早くなっているんでしょうね。それにしても昨日は久しぶりに外で喋って沢山飲んだせいか、楽しかったですね。励みにもなりました。

 
 さて「炭酸はアルコールの働きを促進させる」という事が最近気になっています。ある本に書かれていて、読んだ私はハッとさせられました。そういえば、ずっと酔いやすい酒は、炭酸が入っていたからです。ビール、炭酸系チューハイ、シャンパンは少し飲んだだけで、短期間で深く酔わせられていました。私以外にも、ビールが飲めない人を複数知っていますが、ビールの炭酸の影響によるものかもしれません。対照的に非炭酸の酒の場合、酔うことは酔いますが、じっくりと酔う、気持ちの良い酔い方ができます。化学的根拠に関しては、勉強不足で、説明できません。しかし飲酒歴11年の実体験から、炭酸系のお酒は要注意ですね。最近流行りのウイスキーのハイボールも、すぐに酔っちゃいますね。焼酎の水割り、ウーロンハイなどが、酒が弱い人にはお勧めです。無理にビールを最初から飲むことはありません。もうすぐ、忘年会シーズン、自分に合ったお酒の飲み方を会得しておきたいものです。

フラッシュ・ボーイズの手口

 アメリカ株式市場における超高速取引業者の狡猾な手口を暴いた『フラッシュ・ボーイズ 10億分の1秒の男たち』(以下『フラッシュ・ボーイズ』)という書籍が先日発売されました。『フラッシュ・ボーイズ』によれば、「フロントランニング」(先回り)と呼ばれる手口で、超高速取引業者は一般トレーダーから金を奪い取っていました。「フロントランニング」とは、どのような手口だったのか、『フラッシュ・ボーイズ』の情報を参考にして、自分の解釈を加えてまとめてみました。
*今回は記事を作成するにあたり、『フラッシュ・ボーイズ 10億分の1秒の男たち』(マイケル・ルイス著、渡会圭子・東江一紀訳、阿部重夫解説、株式会社文藝春秋)の情報を参照させて頂きました。

 悪事は働いている側が自発的に露見させることはありません。人々の中で嗅覚の鋭い者が時に悪事の存在を白日の下に晒します。カナダロイヤル銀行の株トレーダーであったブラッド・カツヤマ(以下カツヤマ)がある異変と対峙したことから、フロントランニングの手口は発覚しました。カツヤマの仕事は客の要望に応えて、株の売買をします。例えば客から「保有するA社株100万株を売りたい」という注文が入ります。株式市場ではA社株は1株100ドルで取引されています。カツヤマはA社株100万株を1株99ドルでその客から購入して、株式市場でA社株100万株を1株100ドルで売ります。その差額100万ドルがカナダロイヤル銀行の儲けとなります。

 10株程度なら素人でも売買取引を倣い儲けることができます。しかし100万株という膨大な量になると、素人は扱うことができません。「買い手」と「売り手」の規模が一定である事が、株取引成立の前提条件となります。ある取引所に「A社株1000株買いたい」という需要しかなければ、その取引所では「A社株は1000株しか売れない」のです。100万株を無理に売れば、株の値段が一気に暴落して、想定していた売値では売れなくなります。「大量株数を想定価格で売買する」ことは専門的能力が必要で、それを仕事にしているのが株トレーダーです。カツヤマは客から購入した100万株を多数の取引所で売っていきます。ある取引所で10万株を売り、違う取引所で20万株を売る地道な作業を続け、100万株全てを想定売値100ドルで完売させるのです。

 ところが2007年に異変が起きます。例えば、B社株100万株をカツヤマが1株想定買値100ドルで市場において買う場合。最初の取引所においては1株100ドルで100株買えるのですが、次の取引所で1株100ドルでは買えないのです。B社株が102ドルや103ドルに上がっているのです。しかし「100万株買う」任務を負うカツヤマは高値になったB社株を購入するしかありません。カツヤマの計算が崩れてしまいました。株トレーダーにおける「取引所を移動する」という行為は、電子取引内の世界の為、1秒以内に済みます。年々取引スピードは速くなり、速さを競う単位は1マイクロ秒(百万分の一秒)や1ナノ秒(十億分の一秒)になっています。一瞬の間にカツヤマの株売買を邪魔する存在がいるのです。同じ事が続き、またカツヤマ以外のトレーダーでも同じ事例が見られることから、カツヤマは実態解明に動きます。

 カツヤマをはじめ一般トレーダーの邪魔をしていた犯人は超高速取引業者、別名フラッシュ・ボーイズです。フラッシュ・ボーイズは、特定の取引所(X取引所)で、公開されている全会社の株に対して「売り」「買い」の注文をします。注文株数は100株など小さくしておきます。カツヤマがX取引所においてB社株100株を1株100ドルで購入します。同時にそれは、フラッシュ・ボーイズが設定していた「B社株100株の売り注文」の解消を意味します。この情報から「どこかのトレーダーがB社株を1株100ドルで大量購入している」という動きをフラッシュ・ボーイズは読み取ります。そしてフラッシュ・ボーイズは、カツヤマより先回り(フロントランニング)して、他の取引所でB社株を購入します。B社株を1株102ドルや103ドルの「高値」価格で売り出して、カツヤマが来るのを待っておけば済みます。相手の動向が分からず、手探りで売買をするのが一般的な株取引です。対照的にフラッシュ・ボーイズは、相手の動向が分かる為、確実に儲けを出し続けることができます。フラッシュ・ボーイズの手口は以下の例に似ています。大雪が降って、「スコップを買いにくる客」が確実に見込める際、店側はスコップの価格を普段より高くしておきます。それでもスコップは売れて、店側は余計な儲けを得られます。

 フラッシュ・ボーイズにとってX取引所は「情報収集の場」として機能していました。X取引所を「トレーダーが最初に訪れる場所」に設定する事が鍵となります。一般的に取引所を使用する際手数料を払いますが、逆にX取引所では報奨金を得ることができました。フラッシュ・ボーイズの存在を知らないトレーダー達は自ずと、多数の取引所を巡る際、報奨金目的でX取引所を「最初に」寄っていました。実際X取引所はフラッシュ・ボーイズの思惑で作られていました。またフラッシュ・ボーイズは先回りする「速さ」を確保していました。一般的トレーダーとフラッシュ・ボーイズの「速さ」の違いは、1マイクロ秒(百万分の一秒)や1ナノ秒(十億分の一秒)単位程度に過ぎません。しかし数マイクロ秒違いで、フラッシュ・ボーイズは莫大な富を手に収めることができます。フラッシュ・ボーイズは少しでも時間短縮できるケーブルを確保する為に心血を注いでいました。

そうか阪神タイガースは日本シリーズに行くのか

 セリーグ2位阪神がクライマックスシリーズファイナルでセリーグ首位・巨人を倒して、日本シリーズ行くことになりました。嬉しい要素と複雑な要素が交錯する出来事です。久しぶりに阪神が日本シリーズに行くのは関西出身者にとって話題が多くなって良いものです。しかしリーグにおいて首位・巨人と7ゲーム差をつけられての2位という現状を踏まえれば、素直に喜べません。せめて3ゲーム差以内の2位であれば、拮抗していた実力を示しているので、日本シリーズに行く資格はあります。複雑です。

 今年は攻守の両方で、補強が功を奏した事が大きかったです。4番のゴメス、抑えの呉昇桓、ともに大活躍でした。新外国人選手が、複数人活躍するのは、珍しいケース。裏返せば、阪神全体のチーム力の底上げに成功したシーズンとは言い切れません。やはり若手の積極的起用などが求められます。

 ところでJリーグの順位表をこの前見たら、今首位は浦和レッズでした。補強ばかりしている割には、優勝できていないイメージの浦和ですが、ようやく優勝なのかと思いました。上位陣に昨シーズンJ2にいたガンバ大阪が入っていたのは驚きでした。宇佐美貴史がブレイクしていますね。一回プレー見てみたいです。うん、やはりJリーグまた海外サッカー見てみたいぞ。

 上手くいかない日々もありますが、それでもやるべき事きちんとやっていくことが大切です。日々の積み重ねが土壇場で物を言います。負けないぞ。これを読んでいる人達も負けないで。90年代の阪神も弱かったのに、ここまで来たのですから。来週も見栄を張るな、意地を張れで頑張っていきましょう。

新聞はなぜ減ったのか

 朝日新聞誤報問題を保守系メディアが現在までの数か月間賑やかに盛り上げてきました。新聞では産経新聞と読売新聞が保守系メディアに含まれ、朝日新聞への攻撃に力を入れていました。しかし各新聞社が、現在対峙しなければならない問題は、新規購読者の開拓や購読解約の抑制です。新聞の発行部数は長期低落傾向にあります。新聞全体の発行部数は、2000年には53,708,831部でしたが、2010年に5千万部を割り49,321,840部となり、2013年は46,999,468部まで落ちています(一般社団法人日本新聞協会)。日常生活の景色からも新聞の存在感は薄くなっています。電車の乗客の大半はスマートフォンの画面に目をやり、新聞を読む乗客は希少な存在と化しています。「若者の新聞離れ」という声は、実態に近く、今の若年者には「新聞購読」という習慣は定着していません。
*今回は記事を作成するにあたり、一般社団法人日本新聞協会のサイト、『選択』2003年12月号・2010年6月号の情報を参考にさせて頂きました。

 各新聞社の個別問題ではなく、全新聞社が逃れられない「新聞という媒体」の弱点が各新聞社の部数を減らしています。しかし各新聞社は減少部数を、他誌の読者を奪い取る形で、穴埋めしています。朝日新聞誤報問題を材料にした読売新聞の自誌乗り換えキャンペーンが象徴的です。新聞社にとって部数は、二重の意味で、死守する存在です。新聞社の新聞事業における金の回収経路は主に2つで、購読料金と広告掲載料金です。購読料金は「月額料金×購読者数」で構成されています。購読料金を増やす為には、新規購読者の数(新たな発行部数)を増やすことが鍵になります。広告掲載料金は「広告掲載単価×新聞に載せる企業・団体の広告数」で構成されています。企業と広告料金を巡る折衝の際、発行部数の「数」が物を言います。発行部数が他誌に比べて多い場合、広告費を出す企業側に対して、「他誌より多くの人に広告を見てもらえる」というメリットを伝えることができます。発行部数が多ければ、高額の広告掲載単価を企業に要求できるのです。広告募集時にも、発行部数の多さは、企業・団体への強い説得材料となります。

 発行部数とは、名前が示すように、印刷された部数です。予想される購読者の数に合わせて印刷するのが一般的です。しかし新聞の「発行部数」は「購読者数」と一致していない実態があります。それも微差ではなくかなりの隔たりがあると言われています。「購読者数」は、無料購読期間の購読者を除けば、新聞料金を払っている人達の数です。新聞社の販売店の営業により獲得した数であり、簡単に増やすことができない数です。一方「発行部数」は、印刷機を回すだけで、販売店の営業とは無関係に勝手に増やすことができます。新聞社は、広告掲載料金の為に、誤魔化しの利く「発行部数」を主に使用しています。実際「購読者数」より「発行部数」は多く、その差を言い表す「押し紙」という言葉があります。新聞社が決めた「発行部数」を各販売店に割り振る際、実際の「購読者数」よりも多くの部数が各販売店に設定されます。各販売店側からすれば、配達先のない新聞を“押し付け”られたことになります。販売店の営業員が個別訪問で「無料のお試し読み」を熱心にすすめてきます。押し紙はその「無料のお試し読み」に充てられているのです。

 誤魔化しの利く「発行部数」が減少している事実は、「購読者数」が大いに減少していることを意味します。「新聞という媒体」の弱点とは、元々内包していたデメリットが露呈したのではなく、新たな媒体の出現によりメリットを奪われたことにあります。新たな媒体とはインターネットのことです。インターネットの日常的な使用が始まる2000年代までは、生活する上で欠かせない情報の取得は新聞が担っていました。テレビやラジオも情報取得源でしたが、「即時性」という点で新聞は優位に立っていました。調べたい時にすぐに情報を調べられるのが新聞媒体の強みでした。今夜のテレビ番組の情報、天気予報の情報、映画情報、催し情報等を即座に確認することができたのです。新聞と言えば、記事の内容や論調によって評価される印象を持ちます。けれどもインターネット出現前までは、新聞の購読者は「生活情報の即時取得」の面を、新聞に多大に期待していたのです。現在「生活情報の即時取得」の役割はインターネットに取って代わられています。媒体としての新聞の魅力は半減しているにも関わらず、値段は変わらない為、購読者数は減っているのです。

 コンテンツである新聞記事を面白くする路線も浮かび上がりますが、簡単にはいきません。高校生から老人までの幅広い年齢層を対象にして作られているのが一般紙の現状です。幅広い層に配慮する結果、特化した記事の場合、記事の面白味を中和する必要に迫られます。例えば、週刊誌に見られる恋愛事情や性的事情を詳細に記事に盛り込むことは、一般紙にはできません。ある程度の知識や経験を得た社会人になれば、一般紙で「読み応えのある」記事を探す事が難しくなります。今後何かしらの構造転換を各新聞社はすることになります。果たして、それが吉と出るか凶と出るかは、今の所誰にも分かりません。

中学受験

 最近行きつけのツタヤで漫画がレンタル開始されるようになりました。そこで借りて楽しく読ませてもらったのが『お受験の星』(今谷鉄柱著、小学館)です。中学受験を題材にしたものです。小学6年生の男の子が主人公なのですが、男の子のお父さんやお母さんも中心人物として描かれています。多様な意見が取り込まれていて、また中学受験産業の一面も垣間見えて、大人が楽しめる漫画になっています。

 私もそろそろ、受験と言えば、自分の事ではなく子どもの問題として考える立場です。「自分は子どもに中学受験させるのだろうか?」と思ったりしましたが、その前に私は結婚しなくてはいけません。さらにもっともっとその前に、彼女というものを作らなければいけません。歳も歳なので「一生独身」も現実味を帯びた選択肢として十分に考えられます。そう考えると、私には、実は遠い話なのですが…。でも何事も興味を持つことが大事ですからね。

 中学受験事情について、色々調べてみようと思いました。私が小学6年生の頃にも、いわゆる「受験組」が同級生にいましたね。最近は少子化の影響で、さらに受験組は多くなっているのでしょうか。でも小学校の先生(5・6年生担当)は、そうなると大変そうです。受験組の数が増えて一定の層になったりすると、クラスの中が二分されたりする危険がありそうです。受験組の親は、しっかりと子どもに「学校の授業は分かっていても真剣に聞こう。宿題はしっかりやろう。非受験組の子どもを絶対馬鹿にしない」と教えて欲しいものです。

 さて来週も、意地に次ぐ意地で頑張っていきます。

不気味な様相呈するイスラム国

 シリアとイラクの一部を支配する武装組織・イスラム国の動きが活発化しています。特に、欧米人の公開処刑は世界を震撼させました。イスラム国の増長を許さないアメリカが、イスラム国殲滅を目的に8月にイラク領内で空爆を開始。9月にはサウジアラビアをはじめとした中東諸国もアメリカに加わり、シリア領内に空爆を実施しました。イスラム国の現在のリーダーはカリフを自ら名乗るアブバクル・バグダディです。年齢は43歳と見られています。支配領土の住民からの「用心棒代」の徴収や原油の密売等で、イスラム国は資金を増やしています。本来テロリスト集団は「フットワークの軽さ」という性格を持ちますが、組織名が示すようにイスラム国は、武装組織から国家機関という次元の高い組織に変質しつつあります。
*今回は記事を作成するにあたり、『選択』2014年3月号・7月号・10月号、外務省サイトの情報を参考にさせて頂きました。

 イスラム国拡大の背景には、中東地域における「国家軍事力の空白」があります。2003年に始まったイラク戦争で、アメリカ軍がイラク・フセイン政権を崩壊させてから、アメリカ軍はイラクに駐留していました。世界最大の軍事力を持つアメリカ軍は中東軍事情勢の均衡を保たせる存在でした。2011年12月イラクからアメリカ軍は完全撤退します。しかしアメリカ軍に代わる軍事力を持つ国家は中東には存在しません。武装組織を押さえつける国家軍事力の不在は、イスラム国をはじめとする武装組織を伸張させていきました。

 撤退したアメリカには事情がありました。イラク戦争で出した犠牲の重さからアメリカ国民の間で厭戦ムードが高まっていました。この後押しを受けて誕生したのが2009年オバマ政権です。2013年化学兵器使用疑惑を巡るシリア・アサド政権に対する攻撃の中止、イスラム国に地上軍を展開しない事等、オバマ政権の中東軍事政策は消極的に映ります。その底流にはアメリカ国内の厭戦ムードがあるのです。

 イスラム国拡大の外的要因の2つ目として、2011年3月以降から始まったシリア内戦が挙げられます。長年シリアを統治してきたアサド家による政権と反アサド政権グループの対立構図で始まった内戦です。アサド政権はイスラム教シーア派に属して、シーア派大国イランによって後見されていました。一方、反アサド政権グループはスンニ派で、サウジアラビアやカタールといったスンニ派諸国から非公式ながら分厚い支援を受けていました。シリア内戦は「シーア派対スンニ派の代理戦争」の側面も持っていました。

 内戦が進むうちに、反アサド政権側に異質なプレーヤー達が参加します。内戦という名目に乗っかり、シリア領内を武力で暴れ回ることを目的としていた武装組織です。イスラム国もそのうちの1つでした。シリア内戦に参加する前までは、「イラクの聖戦アルカーイダ」と名乗っており、イラク国内で活動するアルカーイダ系の武装組織に過ぎませんでした。シリア内戦に参加してから、組織名を「イラクとシリアのイスラム国(ISIS)」に変更します。本来ならスンニ派諸国から支援を受ける資格がない組織です。しかしISISは「反アサド政権」の旗を立てたことで、また内戦の混乱も手伝い、スンニ派諸国からの支援を享受することができました。ISISにとって資金力と軍事力を蓄えることができたシリア内戦は干天の慈雨でした。

 2014年6月に「イラクとシリアのイスラム国(ISIS)」から現在の「イスラム国」に名称を変更しています。今のイスラム国は自律的要素を強めています。組織設立当初は、パキスタンを拠点にする本家・アルカーイダを後ろ盾にしていましたが、今年本家・アルカーイダの指導者アイマン・ザワヒリから破門される事態になりました。イスラム国がアルカーイダの広域ネットワークを利用できなくなること意味します。しかし現在イスラム国はアルカーイダに並ぶ「悪のブランド」を確立しつつあり、イスラム国による広域ネットワークの形成が現実味を帯びてきています。

 イスラム国の現在の構成員は約2~3万人で、欧米諸国から義勇軍として駆けつける人々がいることも特徴的です。主要構成員の出自は、フセイン政権の軍人や受刑者達です。イスラム国は各地の刑務所を襲って受刑者を構成員に取り込んでいきました。またイスラム国は、中東地域における若年者の「悪の受け皿」として機能しています。原油輸出で膨大な富を得ている中東諸国ですが、民主化が進まない現状では、その富は偏在しています。一夫多妻制が残っているように、格差を前提として成り立っているのが中東地域の社会です。石油産業は沢山の雇用をもたらしません。結果、中東諸国では若年者の失業は高くなり、社会への不満を募らせます。

 不気味な強さを見せつけるイスラム国ですが、繁栄は今だけで、遠くない将来崩壊されるでしょう。アメリカはいずれ本格的な軍事行動を実施します。しかしイスラム国という「1つの器」が消えてしまうだけで、中東地域が構造的に抱える不満要素は消えません。イスラム国に代わる新たな「器」が再び出てくれば、また拡大する素地があるのです。イスラム国という珍しい現象だけに、目を奪われてはいけません。

そうか、ドラえもんの3D・CGアニメは、電通の思惑で動いていたのか

 『STAND BY ME ドラえもん』という3D・CGアニメが話題です。私は見ておりません。いつの頃からか、アニメという作品を見るのが辛くなってきまして、どんな作品も見ない日々が続いています。ヤクザ情報を扱っている雑誌『実話時代』11月号を読んでいると、面白い記事が載っていました。『実話時代』編集者が時事問題を語る記事の1つに、『STAND BY ME ドラえもん』が取り上げられていました。記事では「映画としての出来は本当に素晴らしかった」と書かれており、作品を褒めていました。確か大人向けのドラえもん作品だったんですよね。ところが記事の続きでは「その陰に隠れた“オトナの思惑”を聞くと、それはそれで興味深いストーリーが、実は隠されているのだ」と書かれていました。記事の続きを要約しますと、元々ドラえもんのアニメには、広告代理店のアサツー・ディ・ケイが強く関与しており、長年アサツー・ディ・ケイの関与の下ドラえもん映画も製作されてきました。ところが今回の『STAND BY ME ドラえもん』を担当した広告代理店は電通です。つまりドラえもんというアニメ界の巨大ブランドに、3D・CGアニメという裏技で、電通が食い込んだという事態が起きていたのです。さらに記事では、実写版のドラえもんのトヨタCMも今回の布石ではなかったと推測しています。広告業界のジャイアン・電通恐るべしです。興味がある方は、コンビニか書店にある『実話時代』11月号を確認してみて下さい。

 今週は物事を劇的に前に動かすことはできませんでした。少しばかり停滞している感じです。でも日々やるべきことは、やっています。昔少年野球をやっていて、最近その事をよく思い出します。物凄く下手クソで、チームメイトに迷惑をかけたものです。でも自分なりに、悔しさをバネにして、素振りやボールの壁当てをして、何とか打開を試みてきました。ただその頃に気づいたのですが、努力をしても、劇的に上手くはなりませんでした。でも三振ばかりだったのが、なんとかボールを当てられるようになって、内野ゴロまですることができました。守備もトンネルばかりだったのが、なんとか前で止められるようになったりとしました。難題に立ち向かう事は、ちゃんと生きていく上で不可欠です。それをせず、楽な批評と悪口に溺れて生きていては、安い人間になります。圧倒的に勝てなくても、僅差で勝てなくても、何とか形の良い引き分けに持っていけるように、日々やれる努力をしていこうと思います。そしてその継続を怠らずにやっていく、いつか遠い未来かもしれないけれど、良い結果につながると思います。
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