ピンクサロンの営業エリアは限られている

 1万円を切るお手頃価格でオーラルセックスを受けられる風俗サービスとして、ピンクサロンがあります。ピンクサロンの特徴は、他の風俗業態と異なり、表向き「飲食店」として営業しているところです(*1)。公的機関へは、風俗店ではなく飲食店として届け出がなされています(*2)。風俗店では「ない」以上、ピンクサロンの店内にシャワーや個室は設置されていません(*2)。ちょんの間の代表格である飛田新地も、ピンクサロン同様、料亭という「飲食店」として営業しています(*3)。

 しかしピンクサロンで提供されているのは性的サービスであるため、ピンクサロンの存在は非常に危ういものです。地域によっては、営業自体が厳しく規制されています(*4)。例えば、大阪府では京橋エリアだけを除いて、ピンクサロンの営業は認められていません(*4)。本厚木(神奈川県)は「ピンサロ天国」として知られ、店が多数営業しています(*5)。けれども本厚木の場合、続々と新規開業をしていった訳ではなく、昔からの店が残った結果であるようです(*5)。ただし歌舞伎町出身の若い経営者が本厚木の店を買い取り、リニューアルが奏功したことで、現在人気を呼んでいます(*5)。

<引用・参考文献>
*1 『フーゾク資本論 なぜセックスは「巨万の富」を生むのか?』(岩永文夫、2015年、文庫ぎんが堂), p208-210
*2 『週刊実話』2015年11月26日号「風俗新潮流 第27回 激安風俗」(梶山カズオ著), p183
*3 『週刊実話』2015年10月22日号「風俗新潮流 第22回 大阪・飛田新地」(慶封水著), p73
*4 『週刊実話』2016年5月12・19日号「裏・表風俗完全網羅! 全国ネオン街ワイド 最新版」, p229
*5 『日刊ゲンダイ』2016年6月13日号, p34
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大阪のデリヘルは本番行為禁止

 風俗業界の「本番行為」とは、膣内性行為をさします。膣内性行為の風俗サービスは、危険度が高い為、法律上認められていません。しかし実際は、合法領域ではソープランドや飛田新地の料亭などが膣内性行為を主要サービスとして提供しています。また非合法の領域では、立ちんぼによる売春や届け出のない風俗店で、膣内性行為が提供されています。

 また「膣外」性行為に限る風俗サービスを展開しながらも、実際は膣内性行為が提供されている場合もあります。派遣型風俗のデリヘルは表面上「膣外」性行為の風俗サービスを提供しています。しかし店や地域によっては膣内性行為も客に提供しているのは知られた話です。

 一方大阪のデリヘル及びホテヘルにおいては、膣内性行為の提供が業者側によって禁じられています(*1) (*2)。つまり大阪で「本番行為」を期待してデリヘル嬢を呼んでも、膣内性行為のサービスは断られるのです。背景には、大阪で膣内性行為を提供するちょいの間の存在があると考えられます。大阪には、5つの大きなちょんの間エリアがあります(*3) (*4)。飛田新地、松島新地、滝井新地、信太山新地、今里新地です。その中でも最大規模の飛田新地は大勢の外国人観光客も訪れるほど、集客力が高く、大阪の風俗業界においては一定の存在感を保持しています(*5)。
*ただし十三エリアだけは異例で、デリヘルで本番行為が提供されていると言われています(*6)

 大阪のデリヘル・ホテヘル業者は、ちょんの間業者に「遠慮」して、膣内性行為を提供していないと考えられます。もしデリヘル・ホテヘル業者が膣内性行為をサービスとして展開したら、ちょんの間の客層がデリヘル・ホテヘルに乗り換える可能性があります。ちょんの間業者にとって死活的な問題になってきます。デリヘル・ホテヘル業者とちょんの間業者の間で水面下の調整があったのか、デリヘル・ホテヘル業者が自主的に遠慮したのか、大阪のデリヘル・ホテヘル業者が膣内性行為を提供しない経緯までは窺い知る事ができません。ともかく大阪においては、デリヘル・ホテヘル業者はライトな風俗客を対象とし、ちょんの間業者は膣内性行為を求めるディープな風俗客を対象とする棲み分けが形成されています。

<引用・参考文献>
*1 『週刊実話』2016年9月15日号「スキンレス春川が往く! 風俗裏街道」, p132-133
*2 同上2017年3月2日号「スキンレス春川が往く! 風俗裏街道」, p122-123
*3 同上2016年9月29日号「スキンレス春川が往く! 風俗裏街道」, p146-147
*4 同上2016年11月24日号「スキンレス春川が往く! 風俗裏街道」, p132-133
*5 同上2017年1月26日号「全国穴場射精スポット㉘ここでヌケ!」, p203
*6 同上2016年10月27日号「スキンレス春川が往く! 風俗裏街道」, p132-133

クラブのホステスからソープ嬢への経路

 ソープランドで働く女性(ソープ嬢)に至る経路として、クラブのホステスからのケースが結構あります。接待飲食店のクラブで働くホステスは、「夜の世界」に飛び込んだ代償として、高級な収入を得ている印象があります。しかし実態は厳しい側面もあります。風俗嬢の場合、男性客が性的欲求の解消を優先している為、性的サービスさえこなせば業務を果たすことができる。もちろん風俗嬢もリピーター客をつかむことが重要なので、性的サービス以外の会話や応対なども丁寧にする必要があります。とはいえ「性的サービスの行使」が風俗嬢に、第一に求められる能力です。一方、クラブのホステスの場合、ホステスの容姿、会話能力、応対などで、男性客を惹きつける必要があります。「客を惹きつける接客力」がホステスに、第一に求められる能力です。しかし「客を惹きつける接客力」は、ホステスの間で優劣の差が明確に出る能力です。「性的サービスの行使」は精神的負担と肉体的負担に耐えれば、遂行することは難しいことではありません。一方、「客を惹きつける接客力」は多様な能力や要素が必要な為、遂行できる人が限られてきます。
*今回記事を作成するにあたり『フーゾク資本論 なぜセックスは「巨万の富」を生むのか?』(岩永文夫、2015年、文庫ぎんが堂)の情報を参考にさせて頂きました。

 ホステスは客のツケた料金(売掛金)を回収する役割を店側から担わされています。売掛金を回収できないと、ホステスが自ら売掛金を店側に支払う仕組みになっています。またホステスは仕事で必要な服やアクセサリーを自ら揃える必要があります。資金がない場合、ホステスは店側から借金します。仕事をこなせないホステスは、店側に大きな負債を持つことになります。店側は非情にもホステスに対する債権を街の金融屋に流します。街の金融屋から厳しい取立てにあったホステスの中には、ソープランドで働くことを選ぶ人がいるのです。

 ちなみにソープランドにおいて、ソープ嬢は「個人事業者」として名目上位置づけられています。ソープランド店とソープ嬢の間に雇用関係はないのです。ソープ嬢はソープランド店の個室を借りているのに過ぎません。ソープランドの入浴料は店側の収入に、サービス料はソープ嬢の収入になります。しかしソープ嬢は店側からローション、タオルなどを購入する仕組みになっています。サービス料金を全てソープ嬢が手にする訳ではありません。

深夜の性的サービス提供店は違法です(デリヘルを除き)

 風営法第十三条により、都道府県の条例に特別の定めを除き、風俗営業者は午前0時~6時までの営業を禁止されています。風営法の「風俗営業者」とは、合法的な性的サービス店、キャバクラやホストクラブなどの接待型飲食店など幅広く指します。性的サービス業の性格上、深夜の時間帯にも営業したい所ですが、法律上許されていないのです。しかし無店舗型風俗の代表格であるデリバリーヘルス(デリヘル)は、例外的に、24時間営業が認められています(*1)。店舗型風俗と異なり、外見的に目立たないことが背景にあると思われます。

 深夜の時間帯に性欲を抱える男性客を狙うのは、デリヘルだけではありません。違法領域の性的サービス店が深夜の繁華街では展開されています。大阪・キタの兎我野町の一角では、午前1時過ぎから路上売春婦(いわゆる「立ちんぼ」)が現れ、通り過ぎる男性を誘ってきます(*2)。また徳島市の風俗街・鷹匠町や栄町では、違法サービスである「本サロ」(本番行為のできるサロン)が午前3時まで、ちょいの間は明け方近くまでサービスを提供しています(*3)。違法領域の性的サービス店にとって、ライバルである合法店が営業できない深夜帯は、稼ぎ放題なのです。

 もちろん違法行為のサービスゆえに、客として利用することは、当読者はやめて頂きたいものです。合法店で安心して遊んで、終電までに電車で帰りましょう。

<引用・参考文献>
*1 『フーゾク資本論 なぜセックスは「巨万の富」を生むのか?』(岩永文夫、2015年、文庫ぎんが堂), p48
*2『週刊実話』2016年4月14日号「スキンレス春川が往く! 風俗裏街道」, p137
*3 『週刊実話』2016年8月25・9月1日号「スキンレス春川が往く! 風俗裏街道」, p119

ピンサロ

 ピンクサロン略してピンサロは、1958年の売春防止法施行以降、誕生した風俗業態の1つです。ピンサロの客は、数十分数千円で女性従業員から口淫サービスを受けることができます。数千円という風俗料金としては低価格が特長です。ピンクサロンの源流を辿ると、アルバイトサロンがあります。1952年大阪のミナミにできた「ユメノクニ」店で始まったサービス業態はアルバイトサロンと呼ばれ、人気を博しました。1968年東京浅草にできた「ハワイ」が現在のピンサロサービスを提供した店としてされています。
*今回記事を作成するにあたり『フーゾク資本論 なぜセックスは「巨万の富」を生むのか?』(岩永文夫、2015年、文庫ぎんが堂)、『週刊実話』2015年11月26日号「風俗新潮流 第27回 激安風俗」(梶山カズオ著)の情報を参考にさせて頂きました。

 1969年東京五反田の店で“花ビラ回転”、1974年川崎の店で “二輪車プレイ”、1984年東京巣鴨の店で“大車輪サービス”というサービスが提供されるなど、ピンサロ業界は斬新なサービスを展開していきます。法律上、ピンサロ店は風俗店ではなく「飲食店」として位置づけられています。風営法により、風俗店は一般求人誌に求人広告を出せませんが、飲食店扱いのピンサロ店は一般求人誌に求人広告を出すことができます。求人広告においては、ピンサロ店は「高級ラウンジ」などと言い換えています。しかし飲食店で営業許可を取っている為、個室やシャワーを設置できないデメリットもあります。設置すれば、「風俗店」として見なされる疑いが濃くなるからです。つまりピンサロ店は、飲食店にも関わらず「飲食店業態では認められない性的サービス」を提供しているので、実質「違法な存在」なのです。ゆえに警察当局から摘発を受けやすいです。また個室やシャワーがないので、他の風俗業態より不衛生のイメージが付きまといます。

 「ピンサロの聖地」として1990年代有名になったのが神奈川県平塚市です。『週刊実話』2015年11月26日号「風俗新潮流 第27回 激安風俗」(梶山カズオ著)によれば、一時期、JR東海道線平塚駅周辺に50軒近くのピンサロ店がありました。しかし2015年10月時点においては、駅周辺に20軒近くしか残っていません。減少の背景には、先述したように、摘発が多くなったことや不衛生のイメージがあります。

 ピンサロ店で働く女性従業員の給料については、『フーゾク資本論 なぜセックスは「巨万の富」を生むのか?』(岩永文夫、2015年、文庫ぎんが堂)が詳しいです。『フーゾク資本論 なぜセックスは「巨万の富」を生むのか?』によれば、北関東の某ピンサロ店で働いていた21歳の女性の当時の収入の話が取りあげられて、「まず、出勤さえすれば一日に一万八〇〇〇円ほどがつく。これを“保証”といい、ピンサロ系のほとんどの店で採用されている。(略)時給二五〇〇円から三〇〇〇円くらいが相場で、一日の実働を六時間とすると、一万五〇〇〇円~一万八〇〇〇円になる。これに客の本数(人数)による手当や、一本二〇〇〇ほどになる指名料のかえしがプラスされる。これを含めるとだいたい三万円になるという」(p215-216)となっています。
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